ネットフリックの映画「スペクトル」のあらすじ。

以下は、近未来科学アクション・スリラー映画「スペクトル」(“Spectral”,2016年)のあらすじです。

 

 

モルドヴァの荒廃した街、高架橋の下を兵士、デイヴィス軍曹が駆ける。

 

デイヴィス軍曹は、増援がいつか尋ねるが、8分~10分ごだと伝えられる。

 

通信で、増援を待つよう伝えられるが、デイヴィス軍曹はひとり洞窟上になっている奥地へ乗り込む。

 

デイヴィス軍曹が洞窟の奥へ進むと、スコープ越しにゆがみが目の前に存在するのを見つける。

 

そのゆがみは徐々にデイヴィスに近づき、攻撃してくる。

 

デイヴィスはその一撃で、意識を失い、皮膚が凍ったようになり、死亡する。

 

(Spectralの文字が入り、プロローグが終わる。)

ジャンクの廃棄場でものをあさるひとりの男。

小さな小筒上のパーツを見つけ、これだ。という。

田園の中、車を走らせ男は大きなラボに戻ってくる。

ラボの中では、人々が騒がしく、実験計画の話をしている。

男はその中をさっそうと歩いていく。

エフレムという男にどこに言っていたと呼びかけられ、その男、クラインは問題を解決しに行っていたと答える。

エフレムはテトラセンという化合物が手に入りにくいことを愚痴っている。

クラインは、ちゃんと探し回れば、それはどこかには落ちているものだと言い、先ほどの小筒を取り出す。

これは業務用プリンターのカートリッジだという。

カートリッジから中身を取り出し、実験を開始するクラインとエフレム。

 

実験装置からレーザーが発射されると、目的の氷は一瞬で溶解する。

 

他の研究員や上役らを集め、成果を語るクライン。
金属でさえ軽々と、音もなく粉々にできると語る。
急激な温度の変化に耐えられないのだという。

 

中年の上役のひとり、ミンダラが、この計画はルワンダ包囲後のSEALチーム6の要望ではじまったもので、彼らは、瞬時に敵の水分を凍結もしくは沸騰させるものを望んでいたという経緯を話す。

 

若い上役が、生物を使って実験はしたのかと聞く。他の者も実験が必要だという。
ミンダラは、今はその話はしなくていいと、クラインに目配せしつつ、みなを別の会議へ連れ出す。

 

ミンダラは、研究所のクラインを訪れる。クラインはミンダラに、抑止力のために装置を作ったのであって、人間の肺にマイクロウェーブを向けるためではないという。

 

ミンダラは、今は戦争がいいのだといい、戦争は良いビジネスだともいう。
クラインは、アインシュタインの、第三次世界大戦がどのような兵器で戦われるがわからないが、第四次世界大戦は棒と石で戦われることになるだろうという発言をもちだして、装置が戦争に使われることに反対する。

 

ミンダラはアインシュタインも政府のため働いたと、反論する。

 

ミンダラは、クラインの研究スペースに、ハイパースペクトルゴーグルを見つけると、東ヨーロッパのモルドヴァの戦いについて、ミンダラは、オーランド司令官に呼ばれ、彼らが、このハイパースペクトルゴーグルを通して、なにかを見たということを伝えてきたということを話す。

 

クラインは何を見のかと聞くが、ミンダラは彼らはそれが何かは言わなかったという。

 

ミンダラは改めて、クラインが兵士を安全にするためハイパースペクトルゴーグルをつくったように、防衛のためにクラインの力が必要なのだという。 

モルドヴァに降り立つ兵士輸送機。

降り立つ兵士たちに交じって、クラインはモルドヴァの地に降り立った。

ジェームズ・オーランド司令官に迎えられる。

 

オーランドはモルドヴァの状況を説明し、2か月前には、ロシアに支えられた北モルドヴァの反乱軍がここを占領していたという。彼らの軍はよく訓練されており、てこずっている。
そして、彼らは、内戦を引き起こそうとしているという。

滑走路から基地内部にクラインを連れながら、入っていくオーランドは、モルドヴァにおける、軍隊のエリートと新たな政権を望む民衆の対立。こういったものには、慣れているが、クラインの作ったハイパースペクトルカメラの捉えたものは全く見慣れないものだと語る。

 

ふたりになれる個室まで来て、オーランドは冗談だと思われるのを恐れ映像をアメリカ欧州軍に送らなかった経緯を話し、クラインに問題の映像を見せる。

 

問題の映像には人の形のような白いもやが映っていた。

 

オーランドはクラインを連れ出しながら、3人の兵隊が目撃しており、最後の者はデルタフォースの兵士だったことから事態が繊細になっているという。

 

そして、CIAのフラン・マディソンを紹介する。

フランは情報漏洩のときは、刑務所に入ることになるという宣誓書へのサインを促す。

クラインは乱暴に書類にサインする。

 

クラインはオーランド、フランに連れられ、秘密の実験棟に入る。

 

フランはデイヴィス(オープニングで死亡した兵士)のファイルを出すよう指示する。

オーランドは、クラインに三日前、市街空襲の後、ある兵士(デイヴィス)が仲間とはぐれ、問題のなにかに非常に接近したという経緯を伝える。

 

デイヴィスのファイルを見るクライン。そこには、人間の幽霊のようなものがデイヴィスを襲い、彼が死亡する様子が収められていた。

 

フランはここ数週間で、同じような死に方をした死体が市街でいくつも発見されている事実を話す。彼らは、一様に内臓機能が凍結し、肌がやけどして腐敗していた。

オーランドは、モルドヴァ軍側はショックを受け、混乱しており、怒っていると語る。
また、死亡場所には、十代の若者が「アラタレの戦争だ」(“Genocide aratare”)とスプレイペイントを書いているという。アラタレは現地の人々のいう悪霊のようなもの。

 

この場で、この事象は何なのかを問われるクライン。

フランは、CIAは反乱軍側の光学迷彩(active camoflage)ではないかと推測していると話す。ヨーロッパやアジアのどこかのグループが協力しているのではないか。

クラインはこの分野で先頭のDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)はまだ、試作品しか作っていないと反論する。

フランは、政権は軍事に大きな投資をしている上、腐敗した政権は、隠れて研究をする絶好の場所になっていると反論する。

 

クラインは、オーランドの仕事は欠陥を見つけることなので、この事象に技術的欠陥を探そうとした。フランの仕事は敵を見つけるけどなので、この事象に敵の存在を見ている。現地の人々は霊魂を信じているので、この事象に霊魂の存在を見ている。全員の見方は偏っている。
この事象に対する彼の答えは、どのような仮定を証明するにもデータが欠けているということだった。

 

フランはでは何が必要なのか問うと、クラインはもっとよい映像が必要だと言って立ち上がる。

 

オーランド、フランを連れ、基地の倉庫へ移動したクラインは、DARPAから持ってきた高性能のハイパースペクトルゴーグルを見せ、これで撮影をするという。そして、自分が直接、戦地で撮影するつもりだと伝える。
オーランド司令官は次のミッションで、デルタフォースの作戦にともに来るよう伝える。

 

基地の整備場で、クラインは装甲車にカメラの設置をする。その様子を見ていた兵士たちに茶化され、囲まれる。
険悪になりかけるが、キャブレラ隊長が現れ、歓迎される。

左がキャブレラ。

キャブレラ隊長は、兵士たちに、自分たち兵士にクラインのような技術者たちがどれほど貢献しているかについて話す。話の途中でセッション少佐が現れる。

 

セッション少佐は、クラインを連れていくことに乗り気でない。また、兄弟のようだったデイヴィス軍曹の死について話し、クラインに自分の装備を一流にしておくのだなと言い放って、去る。キャブレラはクラインに彼の気持ちも察するよう促す。

 

基地のベランダで、酒を飲むクライン。キャブレラがやってきて、隣に座る。
キャブレラは、ベランダから見下ろした位置で本部と連絡を取っているらしきフランを見ながら、クラインはフランに言い寄らないのかひやかす。問題となっている何かの正体について不安をもっていることを語る。

 

翌日、キャブレラ隊長は隊員たちおよびクラインたちの前で、反乱軍に仕掛ける次の作戦について説明している。敵の懐に入るので戦闘を覚悟するよう話す。
また、ハイパースペクトルゴーグルに異常があれば、中和を行うよう言う。

 

中和とは何かと兵士が尋ね、フランが敵は光学迷彩の先進技術を使っている可能性があることを話す。クラインは、実際の異常の正体はわからないと言いかけるが、オーランド司令官が、クラインとフランが作戦に同行することを話し、ブリーフィングは終わる。
兵士たちは席を立ち、それぞれの装甲車両に乗り込む。クライン、フランたちもともにモニターを搭載した装甲車両に乗り込む。

 

クライン、フラン、兵士たちを乗せ、破壊された市街へ侵入する装甲車両。

 

目的地の中層の建物前で止まり、兵士たちが進入する。キャブレラ、フラン、クラインは車両の中、モニターで様子を見ている。

 

ほとんどがれきと化している建物内を捜索する兵士たち。
蹴破った先で反乱軍兵士と味方兵士の死体を見つける。

 

5階に向かった兵士たち。モニターを見ていたキャブレラ達は、がれきのひっくり返った浴槽下に何かを見つけ、兵士たちに警戒を促す。

 

浴槽を裏返すと、ユタチームのカムスタック軍曹が生存して、隠れていた。
カムスタック軍曹は、ユタチームの他の兵士は、肌が凍ったブランケットのようになって全員、最上階で死んでしまったという。

 

兵士たちが最上階へ向かうと、そこには、ユタチームの死体が多数転がっていた。

 

死体の先の暗い部屋まで、マクファデンという兵士が進む。彼のゴーグルの映像越しにクラインが部屋の真ん中になにかを見つける。

 

キャブレラが発砲を命じ、マクファデンが銃を撃つ。なにかに当たったはずがすり抜ける。
なにかがマクファデンに体当たりし、マクファデンは死亡する。

 

キャブレラは兵士たちに「なにか」を撃退するよう命じるが、兵士たちは次々やられていく。

 

兵士たちは派手に発砲するが、一方的にやられる。キャブレラは兵士達に撤退を命じる。

 

兵士たちは、高層階の窓から脱出をはかるが、「なにか」に追いかけられ、脱出途中でやられる。
クラインは、装甲車を飛び出し、装甲車の頭上に備え付けたカメラで、高層から兵士たちを追いかけ落ちてきた「なにか」をとらえる。それは、透明な骸骨のような姿をした人型の生き物だった。

車内モニターで、その姿を見たキャブレラは飛び出し、ロケットランチャーで攻撃する。
大きな爆発が起こるが、ハイパースペクトルカメラで爆発地点を見たクラインは「なにか」である謎の人型生物が走り出すのを見る。

ロケットランチャーをもったままのキャブレラは攻撃を受け、死亡する。
建物から脱出してきた兵士たちも次々攻撃を受け、倒れていく。

 

何とか逃げ延びた兵士を乗せ、クラインたち一行の装甲車は急いで、その場から逃げ出す。

装甲車内、カムスタック軍曹に状況を問うクライン。カムスタック軍曹は数時間「なにか」とともにいたが、裏返しになって倒れていた浴槽の下に隠れて、助かったと話す。

 

クライン達を乗せ、脱出する2台の装甲車は地雷を踏み、市街の中、横転する。

 

何人かの兵士は横転時の衝撃で死亡する。生き残った他の兵士及びクライン、フランは装甲車から脱出し、廃墟の街へ出る。

 

一同は、隠れることのできる近くの廃工場へ移動する。クラインは装甲車からハイパースペクトルカメラを取り外して、持ち出す。

 

廃工場で兵士たちは救援の通信を試みる。
けがをしたフランのそばへクラインは近寄り、気を遣う。
通信は通じず、兵士たちは自分たちを攻撃したものについて議論をするが、正体が何なのかわからず、混乱している。
兵士のひとりがクラインに何を見たか尋ねる。
クラインは、人型の意識を持った人間のようなものを見たという。
しかし、やはり正体はわからない。

 

兵士たちに手伝ってもらい、廃工場の上層階にハイパースペクトルカメラを設置する。

 

上層階に設置したカメラを通してみると、たくさんの、なにかが外を徘徊していた。
彼らの動きは廃工場の前で阻まれているようで、兵士たちとクラインは鉄粉が彼らの動きを阻んでいることを見つける。

兵士たちは、鉄粉が工場を守るように巻かれているのに気づき、自分たちとは別の何者かがこの工場にいると考え、捜索をはじめる。

 

捜索の末、奥に現地の子供である少年ボドガンと少女のサリのふたりが隠れているのをみつける。
フランは現地の言葉で会話し、他に兵隊は隠れていないという。

兵士たちは廃工場の通信設備を使い、救援を求める。セッション少佐はもう敵に聞こえても気にするなという。

 

少年ボドガンは兵士と仲良くなる。
クラインとフランは、サリに質問し、サリの父が鉄粉を撒いたことを聞く。
父の消息には口をつぐむ。

 

兵士と格闘ごっこをしていた少年ボドガンは、幽霊のものなねのようなことをする。フランの翻訳を通して、ボドガンは、アラタレ(Aratare)は、戦争で生きることも死ぬこともできなくなった魂だという。
改めて、クラインはフランに少女サリの父の居場所を聞かせる。

 

サリが案内した先では、彼女の父親はすでに亡骸となっていた。
クラインは、死んだ父親のポケットからマサロフ(Masarov)の地図を見つける。
サリは、そこは、アラタレ(Aratare)が人を殺し始めた場所だと話す。

 

別室の兵士たちのもとに来たフランは、兵士たちに、司令官から連絡があり、脱出のためのヘリがやってくることを聞く。兵士たちは0.5マイル先のポイントでヘリと落ち合う予定だが、作戦は難しく言い合いになる。
そのとき、廃工場内に大量の鉄粉を見つけたクラインは、セッション少佐とともに、アラタレ(hyperspectrals)の弱点の鉄をまき散らす大量のグレネードを使った作戦を思いつく。

 

工場内の鉄粉、ガラスビン、手りゅう弾の信管を使って兵士たちはグレネードづくりにいそしむ。

 

一方、クラインは、セッション少佐に、ハイパースペクトラルカメラの特性を反転させ、彼らの目で敵の姿を直接見えるようにする武器をつくる作戦を提案する。また、増援の部隊の装備にも同じ装備を取り付けさせることを提案する。
本部に、フランとともに通信を行い、増援部隊に必要な装備を施させる。

 

翌日、カメラの作戦は成功し、ハイパースペクトラルカメラの放つ光で兵士たちは直接、アラタレが迫ってくるところを見る。

 

クライン、フラン、兵士たちは脱出作戦にとりかかる。

 

一同は、追ってくるアラタレに対し、クラインが光を当てつつ、兵士たちが、グレネードで応戦しつつ、逃げる。

 

大量のアラタレ達から逃れ、合流地点のすぐそば廃バスの中に立てこもる一同。
しかし、たどりついてすぐクラインの、カメラが光線を放てなくなる。


一同に絶望感が広まるが、そのとき、救援の戦車隊がやってくる。

 

クラインの要請した装備を装着した戦車隊が、ハイパースペクトラルレーザーを当たりに放つと、こちらを取り囲む大量のアラタレ達の姿が映し出された。

戦車隊はアラタレ達の潜む周囲の建物へ砲撃を行う。

しかし、アラタレ達は無傷で次々増援の兵士をなぎ倒していく。
ハイパースペクトラルレーザーを放つ戦車も倒され、再び、脱出チームは苦境に陥る。

 

形見のネックレスを拾おうと脱出チームからはぐれたボドガン。それを見つけ、フラン、少女、クラインは駆け付けるが、ボドガンはアラタレに殺されてしまう。

 

脱出チームもついに追いつめられるが、そのとき、脱出ヘリが到着し、一同は乗り込む。

 

クラインは脱出直前、ヘリの風を利用し、ヘリの風で動けなくなっている鉄粉をアラタレ達に投げつけるが、アラタレ達は無傷のままだった。クラインは他の兵士に連れられ、ヘリに乗り込む。

 

脱出するヘリの中、セッション少佐は、基地が陥落したという通信を受け、ヘリの進路を変更する。
市街を見下ろすと、あたりはアラタレだらけで、街のいたるところから黒煙が上がっている。

ヘリで脱出した一同は、市民の避難所となっている頑強な要塞へ着陸する。

最初、警戒されるも、受け入れてもらえる。

 

セッション少佐は兵士一同に基地を失ったのち、オーランド司令官とここで落ち合うことになっていることを話す。

 

フランとクラインはサリを医療室へ連れていく。

クラインはサリの父親についてさらに質問し、父はセラミックを扱っていて、アラタレが発生した場所であるマズロフ発電所にコンテナを送ったのだという。
会話の途中、大きな地響きが響く。

 
要塞の入り口では、オーランド司令官が数が少なくなった米軍を連れてやってくる。米軍は、装備を大量に収納した巨大なコンテナを持ってきている。

 

オーランド司令官は、基地が墜とされた経緯を語る。5機の航空機と、240人の内19人しか生き残れなかった。
また、友軍やアメリカ本国とも連絡がとれず、ここで兵士を再編成するしかないと話す。

 

 

オーランド司令官たち兵士一同は、航空機による作戦にも、立てこもる作戦にも自信を持てず、言い合いになる。相手が何なのかわからず対策がとれない。

そばで話しを聞いていたクラインは、自分は彼らが何なのか知っていると呼びかける。 

クラインはこれまでの彼らの特性、セラミックをすり抜けられないが壁はすり抜けるなどから、これは、ボース=アインシュタイン凝縮による人工物だという。

そして、それはマザロフで製造されたもので、政権が軍事産業に多額のお金を投資していたので武器であると思われる。しかし、なぜ人間の姿をしているかはわからないという。

クラインは、また、放電プラズマによって、凝縮をはがすことで彼らを倒せると主張する。
そして、兵士たちにこの要塞のあらゆるものを使って放電プラズマによる武器を制作することを提案する。それを使って、この事象の発生源のマザロフに向かい、どれほど、この事象が拡大するかわからない中、この事象を止める必要があるともいう。

 

コンテナに詰め込まれていた装備などを使いクラインは武器の製造に取り掛かる。
兵士たちの協力も得て、凝縮を破壊する銃を完成させる。

兵士たちは集まり、マザロフへの侵入計画をたてている。
フランは、マザロフ発電所が裏では軍事研究施設を持っていることを調べる。
クライン達は、発電所にある研究施設で、事象の根源を破壊する任務を割り当てられる。
武器を取り、決死の作戦前にオーランド司令官はスピーチを行う。

オーランド司令官は、我々がこの事象を止めなければ、この街からどこまで広がっていくかわからない。我々がこの事象をとめるのだという。

5機の航空機に乗り込み出撃する兵士たち。

 

あちこちから黒煙のあがる街の上空を通り抜け、発電所へ到着する。

 

発電所へ降り立った先陣部隊は、アラタレ達の攻撃に会うが、新武器のプラズマレーザーで撃退する。

他の部隊も次々、発電所へ侵攻を開始する。

フラン、クライン、セッションたちも別ルートで発電所への潜入を開始する。 

 

発電所の中、自由自在に動き回るアラタレに行く手を阻まれつつ進む。

他の部隊も犠牲を出しつつ、侵攻をつづける。

アラタレの襲撃で他のメンバーと離れ離れになったフランとクラインは研究室へたどり着く。

そこでは、研究員たちが亡骸となっており、アラタレの実験をしているらしき標本や資料が並ぶ。
研究室を進むと、クラインは、この研究所がボース=アインシュタイン凝縮から、アラタレをつくっていたのを発見する。
フランの言う通り、アラタレは武器として生み出されていた。

さらに研究所の奥へと進むと、ケージに閉じ込められている多数のアラタレがいて、いくつかのケージは破られ、脱出した形跡を残していた。

 

研究所の地表では、兵士たちがさらに狂暴化したアラタレ達に苦戦していた。

 

研究所の奥までやってきたフランとクラインは、アラタレを生み出しているマシーンを止める方法を発見し、クラインが止める作業を開始する。

 

発電所地表での激しい戦いで、ケージのガラスが破られ始める。フランがアラタレを撃退しつつ、クラインが作業を進める。

 

はぐれたメンバーも生き残りをかけ戦う。

クラインは作業を完了するが、何も起こらない。
そのとき、地表でセッション少佐がアラタレに放った強力な一撃が衝撃を生み、クライン達の目の前のアラタレを閉じ込めるケージを全て割ってしまう。

 

大量のアラタレ達がクラインやフランに襲い掛かろうとするときに、クラインはマシーンの連結部を強引に引き抜き、襲い掛かるアラタレも、地表のアラタレも活動を停止し、ゆっくりと消え去っていく。

 

生き延びて、戦いを繰り広げていたセッション少佐の目の前のアラタレ達も次々消えていった。

 

アラタレ達が消えた後、フランとクラインは研究室のさらに地下から鳴り響くアラームを聞いて、降っていく。すると、それぞれにアイデンティティを示されている人間の脳みそと脊髄を入れた大量のケージが置かれており、彼らには電気反応があった。彼らが、遠隔で、アラタレを操っていたことがわかる。

 

クラインは彼らは生きていないが、死んでもいない。そして、苦痛の中にいるという。

フランの反対を押しのけ、クラインは脳みそと脊髄の入ったケージからプラグを抜いていき、彼らを苦痛から解放するため、ひとつずつマシーンを停止させていく。

 

 

ヘリが避難場所へ降り立つ。
セッション少佐、クライン、フランは生還する。

避難所で、クライン、フランが話をしている。
フランは、クラインに再び先ほどのラボに戻る気はあるか聞く。
クラインは、ここに見に来たものはもう見たという。

セッション少佐らは再び戦地へ帰っていく。

すべてが終わりクラインは帰路につく。

 

 

○感想

よくあるSFアクションスリラーという感じでした。ボース=アインシュタイン凝縮という理論が話のキモになっています。そこはおもしろかったです。

市街からの脱出中のアラタレ達の襲撃が激しく、一番の見どころでした。

特にこの手の映画で抜きんでて面白いわけではないですが、レーザー銃やボース=アインシュタイン凝縮とかのアイディアにとくに惹かれる人には面白いかもしれないです。

 

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投稿者: yochinr

https://yochiinu.bandcamp.com/ で、ヨチーヌ・ゾンビーヌ名義で楽曲を発表しています。 Youtube→ https://www.youtube.com/watch?v=oBeym2TZ66k Soundcloud→ https://soundcloud.com/user-764011222 Twitter → https://twitter.com/g6zrhmzyky2pufi

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