アニメ、ヴァイオレット・エヴァーガーデンを全13話見たよ。映画はまだです。
前から、話題になっていて、気になっていたので、一気に見てみました。
「4年間にわたる東西南北による大陸戦争が終結。その戦場で「武器」と称されて戦うことしか知らなかった少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、激化する戦場で両腕を失い、自在に動く義手を付けることを余儀なくされる。
退院したヴァイオレットは、ホッジンズの下で、自動手記人形としてC.H郵便社で働きはじめる。ヴァイオレットには、かつて戦場で誰よりも大切な人・ギルベルト少佐がいた。最後に聞かされた「愛してる」という言葉が理解できなかった彼女は、仕事と日常を通じて人と触れ合いながら、その言葉の意味を探していく」(wikipediaより)
自動手記人形とは、識字率の低い世界で、手紙の代筆屋みたいなものです。
自分が好きだった点を3点あげると
①世界観(オーストラリアっぽい島の中にヨーロッパ的な国が入り乱れている)
②絵の美麗さ(有名、ヴァイオレットが傘を持って飛ぶシーンが好きです、第七話)
③ストーリー(戦争自体でなく、戦後の傷に焦点をあててます。めずらしい)
①世界観
世界観はファンタジー作品とかを見るうえで好きになるかどうか、の個人的に大切な要素です。
オーストラリアっぽい島の中でヨーロッパ風の国々が戦争の時代を繰り広げた、という設定で、日本の戦国時代や、ヨーロッパの長い戦争の時代、最近のユーゴスラビアの戦争を思い起こさせます。
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世界観がヨーロッパ風で、兵隊の格好がドイツ風だったり、地域の名前がドイツ風だったり、紅茶を飲む習慣や紳士・淑女の格好がイギリス風だったり、します。
アイリスの故郷の村は、ジブシーっぽいな、とか思いました。
他にも、天文台での作業を手伝いに行ったり、田舎の方の描写がきれいだったり、世界の広さを感じました。
やっぱり、レンガ造りのヨーロッパ風の建物はきれいですね。
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ヨーロッパ風の世界が魅力的なのと、世界設定もちゃんとできている感じがしておもしろく思いました。
②絵の美麗さ
京都アニメ―ションのアニメを久しぶりに観ました。アニメ自体、久しぶりでした。すごく絵がきれいですね。キラキラしてます。
第七話が好きな方は多いと思いますが、自分もすごく好きです。
ヴァイオレットが傘を持って、飛ぶシーンは本当に素晴らしい場面でした。
作品全体で、光の描写がよいです。
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ランプの灯のゆらぎが丁寧でした。光が波のように押し寄せて逃げていく感じがリアルで、引き込まれます。
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他にも、建物にそそぐ光。夕焼けの光。昼の光など、光の描写にも重きが置かれているようで、きれいでした。
③ストーリー
戦争が残していった傷に焦点を当てていました。戦争や災害がテーマになる作品は多いですが、その後に焦点を当てて描くのは、めずらしいと思います。
主人公ヴァイオレット自身が戦争で、身体に傷を負い、それ以上に心に深い傷を負っているはずですが、最初、彼女はそのことに気付けません。
最初、ヴァイオレットを預かることになったホッジンズが「君は自分がしてきたことで、どんどん体に火がついて、燃え上がっていることをまだ知らない」といいます。
物語が進むにつれ、感情を持たないように見えるヴァイオレットが、この言葉の意味に気付いていくことになります。
手紙の代筆屋である「自動手記人形」という仕事を通し、各エピソードで、新しい登場人物(多くは戦争の傷や、過去のトラウマを抱えている)の代筆をしていきます。
この登場人物たちがヴァイオレットの心の成長を助けていきます。
どのエピソードもおもしろく、ヴァイオレットの心が成長していく姿(心に気付いていく姿)もみていて、引き込まれました。
他にも、ヴィオレットが伝説の少女兵という設定や、機械の義手、お約束みたいな主人公が圧倒的に強い戦闘シーンなど、楽しめる要素はたくさんありました。
戦争の後の平和な時代に、戦争が残した傷をどう癒していくのかは、大切なテーマですが、それ自体を取り上げたアニメというのは、あんまり見なかったかもしれません。その意味で、こういう作品を観れたのは、よい経験でした。
ちなみに、ヨチーヌはボカロなどで作曲をやっています(宣伝です)↓
Youtube → 僕らは☆になろうよ
Youtube → 黄昏メモリーズ
大体の曲はここにあります。↓
Soundcloud → https://soundcloud.com/user-764011222
曲を買ったりもできます↓
Bandcamp → https://yochiinu.bandcamp.com/